先日こんな動画を見つけた。
日本の地方再生の為に動くアメリカ人、Alex Kerr氏のスピーチ。
日本語版スクリプトはこちら。
15分もある動画だけど、完全に見入った。
動画は
・地方再生の現状と問題
・自身と地方再生の出会い
・新しい地方再生(祖谷(徳島)と小値賀町(長崎)の例)
という構成。この動画を観て最初に思ったことは
「祖谷に行きたい」
だったが、時間が経つにつれ
「地方再生って政策でもよく聞くが結局何してきたんだ?」
ということに興味を持ち始めた。
地方再生の大まかなイメージは、
人口減少
↓
学校や病院が潰れて不便に
↓
更に人口減少
↓
自営業店なども減少
↓
...という負の連鎖を止めよう!
という感じ。動画の冒頭でもあるように、国は税金を使ってかなり謎な事業に手を出したりしている。
元々東洋経済オンラインの記事で地方再生関連の記事は目についていたし、都心の人の多さには日頃からうんざりしていた部分もあった。満員電車や渋滞に疲れてまで都心に住まなければいけないのか?この広い地球でどうしてこんな狭い所に集まってるんだ?とか子供の頃から思ってた。
事実、
・衣(服屋、洗濯用品)
・食(スーパー、レストラン)
・住(電気、水道、トイレ、電化製品)
・仕事(ネットと電話の通信環境、PCショップ)
・遊び
さえ何とかなれば全然地方に住みたい。
この食と住を仕上げたのがAlexさんの仕事であり、実に的を射ている。
国が何をしてきたかはここに書いてあるが、衣食住や遊びに関してはAlexさん達や地元民のように民間で仕上げた方が遥かに良い状態になるし、持続もする。では国は税金をどこに使えば良いんだろう?
と考えた時、残ってるのは「仕事」だけ。
ネットの普及により、書類作成、ミーティング、プレゼンテーション、ソフトウェア開発といった事は遠隔地にいても実現可能になった。仕事の管理もネットで出来る今、会社に人を集める意味は薄れつつある。しかし集中管理の方が効率が良く、コストも削減できると考えている会社は多い。国が税金を使うべき所はまさにここにあるのではないだろうか。人を都心から地方に分散させたいならば、具体的にどこにどう分散してどう現状の生活を維持させるか、というプランを提示して支援すべきではないだろうか。国は多額の税金を扱えるのだから、民間レベルの事業ではなく、会社や産業の支援という形で地方活性化を行えば、意味のある地方再生になると思う。
そうは言っても国が変わるわけでもないので、
・民間レベルでの衣食住の改善
・会社内での地方分散化計画
を遂行するしかないのかもしれない。
最近では街全体を利用したスマートグリッドプロジェクト、移動ロボット実験などが増えてきているが、こういったプロジェクトを介して地方の生活インフラを整えるという道もあるかもしれない。
狭いようで広い日本の国土をどう使っていくか。
これからも考えていきたい。
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